オイル上がり?オイル下がり?
2022-04-11
こんにちは。
4月に入りました。
日中はすっかり春の気候ですね。皆さまいかがお過ごしですか。
次はどんなコラムにしようかと考えていましたが、
年度が替わったのでオイルも交換しよう!ということで、エンジンオイルについてお話していこうと思います。
皆さんは、オイル上がり/オイル下がり、という言葉を聞いたことがありますか?
4月に入りました。
日中はすっかり春の気候ですね。皆さまいかがお過ごしですか。
次はどんなコラムにしようかと考えていましたが、
年度が替わったのでオイルも交換しよう!ということで、エンジンオイルについてお話していこうと思います。
皆さんは、オイル上がり/オイル下がり、という言葉を聞いたことがありますか?
車やバイクを運転されない方にはなかなか馴染みのないワードかもしれません。
これは、どちらも「エンジンオイルが漏れてしまうこと、減ってしまうこと」を指します。
本来入るべきではない燃焼室にエンジンオイルが入り込んでしまうと、爆発時にオイルと混合気(空気と霧状のガソリン)が一緒に燃え、白煙が混じった排気がなされます。
運転していると、前の車のマフラーから白い煙が!なんてことはありませんか?
あれは殆どの場合、水蒸気であり、エンジンに問題はありません。
しかし、焦げたような臭いがするときや、白煙が収まらない場合、オイル上がり/オイル下がりという不具合が起きている可能性があります。
先程、どちらも同じ「エンジンが漏れてしまうこと・減ってしまうことを指す」と説明しましたが、
燃焼室にオイルが混入するルートは、オイル上がりとオイル下がりで異なります。
まずはこの図をご覧ください。
シリンダーの中では、ピストンという装置が往復運動をしています。
燃焼室でガソリンを爆発させる際に発生する「燃料圧力」により、ピストンが押し下げられ、この力が動力となり駆動輪に伝わります。
オイル上がりの原因
ピストンには、「ピストンリング」という炭素鋼やシリコンクロム鋼製のパーツが取り付けられています。
このピストンリングとエンジンオイルが、上下に動くピストンとシリンダー間のクッションの役割を果たしています。
しかし金属の摩耗や損傷などで隙間ができると、エンジンオイルが漏れ、ピストンの下から燃焼室にオイルが入ってしまいます。
燃焼室でエンジンオイルと混合気が一緒に燃えることで、マフラーから白煙が混じった排気がなされます。
エンジンの回転数をあげる(=加速する)ときに白煙が出る場合は、オイル上がりの可能性が高いです。
このピストンリングとエンジンオイルが、上下に動くピストンとシリンダー間のクッションの役割を果たしています。
しかし金属の摩耗や損傷などで隙間ができると、エンジンオイルが漏れ、ピストンの下から燃焼室にオイルが入ってしまいます。
燃焼室でエンジンオイルと混合気が一緒に燃えることで、マフラーから白煙が混じった排気がなされます。
エンジンの回転数をあげる(=加速する)ときに白煙が出る場合は、オイル上がりの可能性が高いです。
オイル下がりの原因
バルブには「吸気バルブ」と「排気バルブ」の2種類があります。
これらは、カムシャフトに押し込まれると弁が開く仕組みです。
吸気バルブは、吸気ポートに配置されており、混合気(空気と霧状のガソリン)を燃焼室内に送り込む役割を持っています。
混合気である理由は、ガソリンと空気が混ざっていると効率よく燃焼が行われるからです。
これらは、カムシャフトに押し込まれると弁が開く仕組みです。
吸気バルブは、吸気ポートに配置されており、混合気(空気と霧状のガソリン)を燃焼室内に送り込む役割を持っています。
混合気である理由は、ガソリンと空気が混ざっていると効率よく燃焼が行われるからです。
一方、排気バルブは排気ポートに配置されており、シリンダーで燃焼されたガスを排気管に排出する弁の役割を担っています。
この際、金属摩擦によるバルブの劣化を緩和するために使われているのがバルブ(ステム)シールです。
イラストの青い部分、バルブシールは常にオイルと触れあっています。
このバルブシールの劣化により、カムシャフトや吸気/排気バルブから漏れたオイルが、燃料室に落ちていきます。
そしてオイル上がりと同様に、燃焼室でエンジンオイルと混合気が一緒に燃えることで、マフラーから白煙の混じった排気がなされます。
減速時やエンジン始動時に白煙が出る場合は、オイル下がりの可能性が高いです。
ピストン、バルブ共に接触部の摩擦や焼き付きを防ぐために、エンジンオイルは必要です。
しかし、燃焼室にオイルが侵入してしまうと、トラブルの原因となります。
潤滑性を確保しながらも安全性を守るためには、ピストンリングとバルブシールが最大限機能することが求められます。
減速時やエンジン始動時に白煙が出る場合は、オイル下がりの可能性が高いです。
ピストン、バルブ共に接触部の摩擦や焼き付きを防ぐために、エンジンオイルは必要です。
しかし、燃焼室にオイルが侵入してしまうと、トラブルの原因となります。
潤滑性を確保しながらも安全性を守るためには、ピストンリングとバルブシールが最大限機能することが求められます。
対策
一番最初のコラムで説明している通り、エンジンオイルには「潤滑」機能が求められます。
しかしエンジンオイルの量が適正でない状態で車を走らせてしまうと、摩擦によってエンジンは大きなダメージを受けることになります。
エンジンを守るポイントは、大きく分けて4つです。
・オイル残量の確認
1ヶ月に1回は、オイルゲージを引っ張り、オイルの残量を確認してください。しっかりと目視確認することが大事です。
・定期的な走行
週に1回、30分程度車を走らせることを推奨します。
バルブシールはゴム製です。走行により熱を伝えられ、ゴムの柔軟性を維持できます。
・エンジンオイルの粘度変更変更
0W-30を使っている方なら、5W-30など、粘度をあげると安定することもあります。
隙間から漏れないように固くすると、吸気/排気バルブからも吸いづらくなりますね。
・添加剤で性能強化
エンジンオイルに添加剤を混ぜて使用することで、燃費を向上させたり、エンジン性能を強化できます。
しかしエンジンオイルの量が適正でない状態で車を走らせてしまうと、摩擦によってエンジンは大きなダメージを受けることになります。
エンジンを守るポイントは、大きく分けて4つです。
・オイル残量の確認
1ヶ月に1回は、オイルゲージを引っ張り、オイルの残量を確認してください。しっかりと目視確認することが大事です。
・定期的な走行
週に1回、30分程度車を走らせることを推奨します。
バルブシールはゴム製です。走行により熱を伝えられ、ゴムの柔軟性を維持できます。
・エンジンオイルの粘度変更変更
0W-30を使っている方なら、5W-30など、粘度をあげると安定することもあります。
隙間から漏れないように固くすると、吸気/排気バルブからも吸いづらくなりますね。
・添加剤で性能強化
エンジンオイルに添加剤を混ぜて使用することで、燃費を向上させたり、エンジン性能を強化できます。
反対に、添加剤を足しても改善されないこともあります。パーツが破損してしまったり、劣化して、物理的に交換しなくてはならないケースもあります。
必ずしもこれが正解!ということは無いのですが、大切な愛車と長く付き合っていくには
定期的にメンテナンスを行い、適切なタイミングでオイルを交換をすることがとても重要です。
新年度・新生活がスタートし、お持ちの物をアップデートされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近車のメンテナンスをしてないなぁ、という方は、GW前にぜひお手入れしてみてくださいね。
必ずしもこれが正解!ということは無いのですが、大切な愛車と長く付き合っていくには
定期的にメンテナンスを行い、適切なタイミングでオイルを交換をすることがとても重要です。
新年度・新生活がスタートし、お持ちの物をアップデートされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近車のメンテナンスをしてないなぁ、という方は、GW前にぜひお手入れしてみてくださいね。